函館碧血会の活動(1)
R.02.07.07記述
函館碧血会の活動
函館碧血会
函館碧血会の大きな活動目的は、毎年六月二十五日に開催される碧血碑の「碑前慰霊祭」を無事に挙行することです。碧血碑は箱館戦争が終った時に路傍に打ち棄てられていた旧幕府軍の遺体を、敵味方関係なく函館市民が収容し埋葬したという、国際赤十字にも通じるような行為を顕彰し、平和を目指す団体でもあります。また「碑前慰霊祭」には、碑前慰霊祭そのものの活動と、それに付随したいくつかの活動もあり、碧血会の事務局員のみなさんが頑張って支えてくれています。
ここでは皆さんが具体的にどんな活動をしているのか、ご紹介することに致します。 「函館碧血会」の会則には、会の目的として「史跡・碧血碑並びに境内の環境を保全し、慰霊・顕彰を目的とする。」とあります。函館碧血会の事務局員メンバーは、そしてその目的に沿って、いくつかの事業を行っているのです。
まず第一点目には年に一回、六月二十五日に「碑前慰霊祭」を行うこととしています。この碑前慰霊祭が六月二十五日に固定したのは、昭和年代に入ってからといいますが、慰霊祭は明治八年から毎年欠かさず行っていたと伝えられています。
第二点目には、「碑前慰霊祭」に先立って、碑並びに境内の敷地の手入れをすることとしています。碧血碑の史跡と土地については、今は函館市の史跡になっていますから、碑や境内の除草・施設の管理等は函館市に行って頂いていますが、この時期は雑草の伸びも早く碑前慰霊祭までの細やかな手入れは碧血会が行うこととしていました。今年は事務局要員のほか会員の方も加わって九名の方々が参加して、碧血碑境内付近の除草、東屋の清掃、碧血碑石室内の清掃、当日使用する用具の点検と清掃、石室内や東屋の虫害燻煙駆除等を行いました。
第三点目には、会員の研修と広報の発行を上げています。これは現在七月を目途に「今年度の取り組みについて」という碑前慰霊祭の速報と年度方針の広報誌と、年頭を目途に発行している機関紙「碧血会だより」がある。また、会員の研修目的には、「碧血会だより」に、箱館戦争や碧血会などに関連した幕末から明治にかけての歴史を調べ、特集を組みながら会員にその情報を提供していますし、近年は会員が発行した著作に碧血会が監修に協力して、会員への情報提供も行っています。
第四点目はその他となっていますが、特に気を付けていることは地元とのお付き合いの距離についてです。「谷地頭認定こども園」とは、地域とのつながりを重視した取り組みとして園児さんたちに「千羽鶴」を作って奉納して頂いています。今年はコロナウィルス感染対策の関係で中止いたしましたが、来年度から機会があれば再開したいと考えています。また、「碑前慰霊祭」の買い物や「函館碧血会の総会」などには町内の商店や谷地頭町会事務所を使用するようにしています。
「函館碧血会」は、大よそこのような活動をしています。碧血会では今、会員を募集しています。碧血会の趣旨に賛同し、直接・間接的に碧血会の活動に応援して頂ける方はご一報ください。
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| 会員向けに毎年発行している紙の会報 |

