過去の活動 令和元年(1)
R.02.07.07記述
碧血碑・碑前慰霊祭、百五十年の祈り
函館碧血会
本年、令和元年(二〇二〇)は、箱館戦争が終ってちょうど百五十年目に当たる特別な年です。箱館戦争に関係する道南地方各地では揃って何らかのイベントを計画しているようです。
そうした中で、函館碧血会も六月二十五日(火)午後二時から、函館山の麓谷地頭の丘にある碧血碑で「碑前慰霊祭」が執り行われました。「碑前慰霊祭」は、箱館戦争で最後の戦いとなった千代ヶ岱陣屋の戦いの日であった旧暦五月一六日を、新暦に読み替えて六月二五日として行うこととしたものです。
碑前慰霊祭は、碧血会事務局長のあいさつと進行で始まりました。まず慰霊祭が行われるに至った経緯が紹介されました。箱館戦争が終った時、旧幕府軍犠牲者の遺体は路傍に放置されたままでした。これを函館市民らが収容し、埋葬したのでした。後からこの話を聞いた榎本、大島らの旧幕府軍の幹部らは感激し、戊辰戦争終焉の地函館に出来るだけ立派な、大きな石碑を建てようと考えたのだといいます。
碑前祭は、函館市から花束が供えられ、谷地頭認定こども園の方々から千羽鶴が奉納されて始まりました。御供養は船見町の一乗山実行寺から、望月ご住職他四名の僧侶の方々にお願いしました。ご僧侶の方々の読経が始まり、参列者全員が焼香を行いました。碑前祭への参列者は、主催者である函館碧血会の関係者のほかにも、函館市及び友好団体の方々や一般市民なども参加されました。
ご焼香の後、花びらを散らしながら碧血碑の周りをまわりながら慰霊する散華の儀を行いました。本年の慰霊祭には、榎本隆一郎さんや土方愛さんなどご子孫の方々も参加されました。榎本さんは、「私はこの場に何度も参加しているが、来るたびに背筋が伸びて緊張している。」と述べていました。
慰霊祭が終った後、谷地頭町会館で「函館碧血会」の総会を行い、その後に市立函館博物館を同館長の案内で「箱館戦争終了150」企画展を視察しました。
(「函館碧血会だより第20号」2020.01.01発行より)


























