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函館碧血会の活動(1)

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函館碧血会の活動

函館碧血会

 函館碧血会の大きな活動目的は、毎年六月二十五日に開催される碧血碑の「碑前慰霊祭」を無事に挙行することです。碧血碑は箱館戦争が終った時に路傍に打ち棄てられていた旧幕府軍の遺体を、敵味方関係なく函館市民が収容し埋葬したという、国際赤十字にも通じるような行為を顕彰し、平和を目指す団体でもあります。また「碑前慰霊祭」には、碑前慰霊祭そのものの活動と、それに付随したいくつかの活動もあり、碧血会の事務局員のみなさんが頑張って支えてくれています。

ここでは皆さんが具体的にどんな活動をしているのか、ご紹介することに致します。 「函館碧血会」の会則には、会の目的として「史跡・碧血碑並びに境内の環境を保全し、慰霊・顕彰を目的とする。」とあります。函館碧血会の事務局員メンバーは、そしてその目的に沿って、いくつかの事業を行っているのです。

まず第一点目には年に一回、六月二十五日に「碑前慰霊祭」を行うこととしています。この碑前慰霊祭が六月二十五日に固定したのは、昭和年代に入ってからといいますが、慰霊祭は明治八年から毎年欠かさず行っていたと伝えられています。

 第二点目には、「碑前慰霊祭」に先立って、碑並びに境内の敷地の手入れをすることとしています。碧血碑の史跡と土地については、今は函館市の史跡になっていますから、碑や境内の除草・施設の管理等は函館市に行って頂いていますが、この時期は雑草の伸びも早く碑前慰霊祭までの細やかな手入れは碧血会が行うこととしていました。今年は事務局要員のほか会員の方も加わって九名の方々が参加して、碧血碑境内付近の除草、東屋の清掃、碧血碑石室内の清掃、当日使用する用具の点検と清掃、石室内や東屋の虫害燻煙駆除等を行いました。

 第三点目には、会員の研修と広報の発行を上げています。これは現在七月を目途に「今年度の取り組みについて」という碑前慰霊祭の速報と年度方針の広報誌と、年頭を目途に発行している機関紙「碧血会だより」がある。また、会員の研修目的には、「碧血会だより」に、箱館戦争や碧血会などに関連した幕末から明治にかけての歴史を調べ、特集を組みながら会員にその情報を提供していますし、近年は会員が発行した著作に碧血会が監修に協力して、会員への情報提供も行っています。

 第四点目はその他となっていますが、特に気を付けていることは地元とのお付き合いの距離についてです。「谷地頭認定こども園」とは、地域とのつながりを重視した取り組みとして園児さんたちに「千羽鶴」を作って奉納して頂いています。今年はコロナウィルス感染対策の関係で中止いたしましたが、来年度から機会があれば再開したいと考えています。また、「碑前慰霊祭」の買い物や「函館碧血会の総会」などには町内の商店や谷地頭町会事務所を使用するようにしています。

「函館碧血会」は、大よそこのような活動をしています。碧血会では今、会員を募集しています。碧血会の趣旨に賛同し、直接・間接的に碧血会の活動に応援して頂ける方はご一報ください。


会員向けに毎年発行している紙の会報 


函館碧血会の活動(2)

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令和二年度の慰霊祭

函館碧血会

 令和二年(二〇二〇)の碧血会活動は、波乱の幕開けでした。毎年六月二十五日に行われています「函館碧血会」主催の「碧血碑、碑前慰霊祭」について、本年春ごろから全国的に広がったコロナウィルス感染症の対策から、不要不急の集会等を自粛するようにとの要請もあり、一旦は本年度の慰霊祭を中止することも検討いたしました。しかし、六月に入って少し落ち着いてきたため、役員のみの縮小開催へと切り替えました。

 六月二十五日(木)は、毎年碑前慰霊祭を行う日です。碑前慰霊祭は屋外で行いますから、やはり気になるのは天候です。前日からずっと天候を気にしていましたが、降水確率は四十パーセントを下回りません。当日午前十時、やむを得ず本年は実行寺本堂をお借りして、慰霊祭を行うこととしました。戦没者の位牌にあたる「霊璽」を碧血碑石室から本堂に移動して、供物・供花もすべて移動し、出席者には会場変更の連絡をし、少し時間余裕を取って午後二時半より始めることとしました。慰霊祭は、望月ご住職の読経にて始まりました。いつもの手順通り、ご焼香をして、散華の儀を行い終了しました。

 今年は縮小開催であり、役員のみの出席でしたから人数も少なく、例年に比べると寂しい慰霊祭でしたが、来年はまた元通りの慰霊祭が出来ることを祈っております。


(リンク先) 函館新聞2020年6月26日切抜2 北海道新聞地域版 2020年6月27日
写真1 実行寺本堂祭壇準備完了写真2 本堂内受付
写真3 慰霊祭開始(会長インタビュー) 写真4 慰霊祭開始
写真4 望月ご住職の読経 写真5 焼香の儀
写真6 散華の儀 写真7 会長あいさつ


函館碧血会の活動(3)

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碧血碑前広場の清掃・整備作業(令和2年度)

函館碧血会

 六月二十五日の碑前慰霊祭開催日に先立ち、同二十一日(日)に事務局員を中心に碧血碑周辺の除草、整備・清掃作業を実施致しました。開催当日の二十五日(木)は残念ながら雨天となったため、実行寺のご協力により同本堂にて慰霊祭を執り行いました。

 毎年六月に入ると、碧血会の事務局員有志により碧血碑周辺の環境整備を実施し、清掃作業を行っていました。碧血碑は函館市の史跡ですから、区域内の除草は市で行ってくれるのですが、この時期、少し間が開くと補助的な除草が必要となり、又、碑内石室には虫害が発生するため、どうしても燻煙駆除等が必要になります。

 今年は六月二十一日(日)に碧血碑区域内の除草・清掃、碑石室内の燻煙清掃、霊璽等祭器の拭き掃除、そして東屋の清掃などを行いました。当日環境整備に参加してくれたのは、事務局員を中心に九名ほどでしたが、青空の下、気持ちの良い汗をかきました。


【碧血碑の概略図】


【函館新聞、11面、社会面 2020年(令和2年)6月22日(月曜日)】


【碧血碑周辺除草作業】(図をクリックすると拡大します)


【除草作業完了】(図をクリックすると拡大します)


【東屋の清掃】(図をクリックすると拡大します)


【清掃の写真】(図をクリックすると拡大します)


【石室内の状況】(図をクリックすると拡大します)


◆質問や感想、入会申込などは以下のメールアドレス sewanin(at)hekketsu.org  あてに(at)を@に変えたうえで 送りください。

(函館碧血会・事務局)

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